温かくなると突如現れるカメムシ。下手に追い払おうとすると悪臭を放ち部屋中にいやな臭いを放ちます。一匹駆除したと思ったら、また新たに一匹現れる不快な虫です。そんなカメムシを簡単スムーズに駆除して二度と現れない快適な生活空間を目指していきましょう。私が実践し厳選した駆除方法と予防策をご紹介しますので、是非参考にしてください。
カメムシの生態を学ぶ
カメムシは体形が扁平でカメの甲羅のような外見をしており、日本では緑色や茶色のカメムシをよく見かけます。カメムシは刺激を与えると防御手段として強い悪臭を放ち多くの人々から嫌われる虫とされています。
日本に存在する主なカメムシは、樹液・果実の液や農作物の茎や葉を好み畑や果樹園では、害虫として扱われる種類がいる一方、他の昆虫を捕食することから益虫として扱われている場合もあります。
カメムシの一年のサイクルは、まず春には越冬から覚め活動を開始。エサを求めて、繁殖のパートナーを求めて動き出します。夏には本格的に繁殖活動が始まり、新しく卵からふ化したカメムシが誕生しだします。秋になると再び越冬の準備をするために室内に侵入します。
つまり、春には室内に潜んでいたカメムシが活動し見かけ、秋には室内に入り越冬をする準備のカメムシを目撃しています。春と秋にカメムシをよく見かけるのはこれが理由です。
カメムシ駆除の方法
カメムシを見つけたとき、素手で触るのは絶対にNG。驚かせると臭いを出してしまいます。駆除は以下の方法が有効です。
①ガムテープで捕まえる
カメムシにそっとガムテープを近づけ、くっつけて封じ込めます。そのまま丸めて捨てれば臭いを発せずに処理できます。
ガムテープの粘着力が弱いとカメムシがうまくくっつかない場合もあるので、粘着力がある程度強いガムテープが良いです。
②ペットボトル捕獲器で捕まえる
【材料】
●ペットボトル(500ml〜2L、どちらでもOK)
●カッターやハサミテープ(ガムテープやビニールテープ)
●水(200〜300ml程度)
●中性洗剤※食器洗剤(数滴)
【ペットボトル捕獲器の作り方】
1. ペットボトルを切る
- ペットボトルの上部(飲み口から5〜8cmくらい下)をカッターで切り離します。
- 飲み口の部分は「漏斗(ろうと)」の形にしておきます。
2. 飲み口を逆さにして差し込む
- 切り取った上部分を逆さにして、ペットボトル下部に差し込みます。
- ちょうど「じょうご」みたいな形になればOKです。
- ずれないように上部と下部をテープで固定しましょう。
3. 中に洗剤入りの水を入れる
- ペットボトルの底に、水を200〜300mlほど入れます。
- そこに 中性洗剤を数滴 混ぜます。
(洗剤で水の表面張力がなくなり、カメムシがすぐ沈みます)
4. カメムシを捕獲する
- カメムシを見つけたら、そっとペットボトルの中に落とします。
- 漏斗状の口から入ると出られない仕組みになっています。
- 水に落ちるとすぐに沈むので臭いを出されにくいのもポイントです。
使い方のコツ
- 室内で使う場合は、カーテンや壁に止まっているカメムシをそのまま入れると簡単。
- 外に置いておく「誘引型トラップ」としてはあまり効果がないので、見つけたときに捕獲する道具として使いましょう。
- 外からカメムシの死骸が見えるので、不快に感じる方はガムテープや雑用紙などで目隠ししましょう。
③市販の殺虫剤で駆除
市販でもカメムシ用殺虫剤は様々な種類が売られています。特にスプレータイプが多いと思います。おススメなのが、凍結タイプの殺虫スプレーです。瞬時に冷凍殺虫するので悪臭を出す隙を与えません。そして、小さなお子さんやペットがいるご家庭でも安心して使用できるところもおススメです。
注意するポイントとして、室内でカメムシを殺虫しようとして屋外用の殺虫スプレーを使わないようにしましょう。購入するときに屋外用か室内用か必ず確認しましょう。部屋の中で屋外用スプレーを使用すると咳が止まらなくなったりしますので、十分注意しましょう。
④業者に依頼
お金はかかりますが、業者に依頼する方法もあります。害虫駆除の他に予防も行ってくれる場合もあります。一軒家を確実に駆除するには業者に依頼するのも一つの方法だと思います。
掃除機で吸い込むのはNG
カメムシを掃除機で吸い取るのはおすすめできません。掃除機内部で臭いを放たれると、フィルターや排気に悪臭が残り、長期間取れなくなってしまうからです。
カメムシの死骸処理
カメムシは死骸であってもカメムシの体液に触れると皮膚に炎症を起こす場合もあります。素手で触らず、手袋やティッシュなどを使って拾い上げて袋に入れゴミにすてましょう。
カメムシの予防対策
すき間対策
カメムシは平らなカラダの構造なので、2mm程度のすき間でも入り込みます。よく網戸や窓を半分だけ開けたりして使用する方がいますが、それでは真ん中にすき間が出き虫が入り放題になります。そして、窓やドアなどのすき間ができている場合は、すき間テープですき間をなくす様にしましょう。
駆除しても駆除しても現れる場合は、室内で繁殖してしまっている可能性があります。天井裏やベランダ、下駄箱など人目に付きにくいところに大量にいる可能性もあります。
換気扇やエアコンからの内外のすき間も侵入経路になる可能性もあります。
窓枠・網戸へ忌避剤
カメムシは冬が近づいてくると越冬のために暖かい家屋に入ろうとします。そこで、窓や網戸のすき間を狙って侵入しようとしてきます。そこで、市販の忌避剤を窓・網戸に使うことでカメムシを部屋の侵入から防ぐことができます。忌避剤にはスプレータイプや塗布するタイプ・吊るすタイプなどありますので、自宅にあった忌避剤を使用しましょう。
また、カメムシはミントの香りを嫌う特性があります。そこでミント・ハッカ油を希釈しスプレーとしてカメムシが発生しやすい場所(カーテンなど)にこまめに噴霧するするのも効果があります。
アロマの効果は1週間程度で効果がなくなってしまうので、こまめにスプレーしてカメムシが寄り付きにくい環境を整えていきましょう。
歯みがき粉も忌避剤になる
最近、効果があると注目されているのが、歯みがき粉です。歯みがき粉のミント効果のあるものなどを窓わくなどに塗るとカメムシが近寄らなくなります。私も実際に大量にカメムシがいた窓わくに塗り込んでみましたが、数十匹いたカメムシが窓から避けるように離れていき1~2匹までに減っていました。
柔軟剤の見直し
洗濯物などにもカメムシは寄ってきます。カメムシはミントやハッカ系の臭いが苦手なのを利用して、柔軟剤も考慮してみて下さい。
外周・庭の草木の手入れ
カメムシは草木が生い茂っているところを好みます。特に野菜類・果物類を植えている方は注意して下さい。カメムシ対策をしたいのであれば、家の近くにカメムシが好む植物は育てない方が良いでしょう。また、庭は小まめに除草した方が良いでしょう。自宅の周辺に卵を産み付ける植物がなければカメムシは繁殖することはありません。カメムシはハーブ・ミントの匂いが苦手のため、カメムシが苦手な植物を植えると防虫効果があります。
※注意したいのは、ミントは地下茎で増える植物で1度地植えし繁殖すると爆発的に増える植物です。庭に他の植物を植える予定がある方は、鉢などでミントを植えるようにしましょう。
一気に全てのカメムシをゼロにしたいところですが、根気強くひとつひとつ丁寧に対策していくことがポイントです。隙間対策と忌避対策と併用してカメムシが寄り付きづらい空間を作っていきましょう。
最後に
上記カメムシ駆除・予防方法をお伝えしましたが、ペットを飼っている方や小さなお子様がいる場合は注意が必要です。薬剤では使用上の注意をしっかり読んで適切に使用するようにしましょう。
悪臭を放つカメムシに悩まれている方、記事内容の方法で駆除・予防をして快適な暮らしをお過ごしください。

