洗濯のやり方 基本技を一挙公開

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毎日のように行っている洗濯ですが、衣類には様々な素材・色・品質があります。何気なく全てをまとめて洗濯すると時に失敗もでてきます。そんな時に誤った方法で対応するとさらに大きな失敗に陥ります。そして、お気に入りの洋服が二度と着れない状態になってしまった。家族の大切な衣類を台無しにしてしまった。そんな時には慌てず正しいやり方・解決法で洗濯していきましょう。

洗剤の形態は大きく分けて3タイプ

洗濯用洗剤は形態によって大きく分けて3タイプに分けられます。1つ目は粉末洗剤で洗浄力が高く、コスパが良い洗剤です。2つ目は液体洗剤で水に溶けやすくすすぎがしやすく衣類にやさしい特徴をもっている洗剤です。3つ目はジェルボールで計量の必要がなく洗濯機にそのまま投入する手軽さがありますが、コスパはよくありません。

洗剤の液性は2タイプ

洗濯用洗剤の液性は中性と弱アルカリ性の2タイプがあります。洗浄力は弱アルカリ性の方が強いです。中性は色落ちを防ぎ、衣類にやさしいためおしゃれ着用洗剤に使われています。そして粉末は弱アルカリ性・液体は弱アルカリ性と中性・ジェルボールは中性になります。もっとも洗浄力があるものは、粉末の弱アルカリ性で皮脂汚れ・泥汚れ・食べ物のシミなどに向いています。

雑菌のニオイが気になるなら部屋干し用洗剤

最近よくみかける部屋干し用洗剤は、雑菌の発生を抑える抗菌成分が多く入っています。部屋干しは外干しより時間がかかるため、雑菌が増えやすくニオイが生まれます。部屋干し用と書かれていますが、もちろん外干しにも使えます。しかし、抗菌成分が入っているため、赤ちゃんや敏感肌の人には刺激が強く不向きといえます。

洗濯用漂白剤

洗濯用漂白剤は汚れの色素を脱色しきれいにします。漂白剤には大きく2種類あり、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤があります。塩素系漂白剤は白色無地に使用し、酸素系漂白剤は柄物・色物に使用します。

洗濯物はカゴ

洗濯物が出たらカゴに入れて一時保管しておきましょう。洗濯機にそのまま入れておく人もいますが、菌が多く繁殖してしまう恐れがあるのでやめましょう。カゴに入れる前には、ポケットの中もチェックして空にしておくようにします。

洗濯前に分ける。汚れがひどいときは下洗い・つけ置き

白い衣類と柄物は色落ちするので、分けて洗います。特にジーンズや綿素材の柄物などは色落ちしやすいので、注意が必要です。また、泥汚れや首回りやわきの下の皮脂汚れ。ジュースのシミや化粧のシミなどが目立つようでしたら、少量の洗剤をつけてぬるま湯で大まかに洗っておきましょう。嫌なにおいが強いものは漂白剤でつけおきします。(白柄は塩素系漂白剤・色柄物は酸素系漂白剤)

赤ちゃんや敏感肌の人は石けん洗剤も選択肢に

洗濯用洗剤は石油や油脂の原料の合成洗剤でランニングコストに優れています。しかし、動物・植物の自然由来成分の石けん洗剤は肌への刺激が強くなく、赤ちゃんや敏感肌の人に向いています。

柔軟剤を入れるタイミングは

柔軟剤は洗濯洗剤と一緒に使うと柔軟剤の効果が減ってしまいます。なので、洗い終わってすすぎの最後に投入しましょう。洗濯機の洗剤を入れる投入口と柔軟剤の投入口が別になっているはずですので、説明書に従って使用すれば問題ありません。間違っても洗剤の投入口に柔軟剤を入れないようにして下さい。

洗濯する時のボタン・ファスナーは?

洗濯をする時はボタンは開けておきましょう。ボタンを留めておくと洗濯機が回っている時に回転している時にボタン部分が引っ張られて緩んでしまいます。ファスナーは他の洗濯物に引っかかる可能性があるため、ファスナーは閉めておきましょう。

デニムの洗濯方法

デニムは極力色落ちしないように裏返して、ネットに入れて洗いましょう。洗剤も中性洗剤(おしゃれ着用)で洗い、選択コースもおしゃれ着コースがでやさしく洗うようにしましょう。

ニット・セーターの洗濯方法

ニット・セーターは手洗いしましょう。桶に水と中性洗剤を適量入れて溶かします。衣類をたたんだ状態で浸し、押すようにやさしく洗っていきましょう。すすぎは、きれいな水に変えて同じように押すように2回程度すすぎ洗いしていきます。脱水は洗濯ネットに入れてなるべく短い時間で終わらせます。

ティッシュを入れたまま洗濯してしまった。

ティッシュの枚数も少なく、少な目のティッシュが衣類についているなら、ガムテープや粘着テープでくっつけて取りましょう。表を取りおえたら裏も取り除きます。また、ポケットの中も多めにゴミが付着してる場合があるので確認は忘れずに。

多めにゴミが付着している場合は、柔軟剤を入れた水に30分ほどつけておき、すすぎと脱水を行います。それでも取れない場合には食器洗いスポンジで衣類を傷めないようにやさしくこするとゴミは取れます。乾燥機が使える衣類であれば乾燥機を使う方法もありますが、使用後には乾燥機のゴミフィルターを掃除するようにしましょう。

洗ってもにおいが取れない

洗濯したのに嫌なにおいがする。部屋干ししたらにおいが気になるなど、とてもそのまま着て出かけられないことってありますよね。そんな時はアイロンがけをして臭いの原因の原因菌を退治しましょう。もし衣類がアイロン出来ないものであったら、酸素系漂白剤に30分ほどつけておいて洗濯しなおしましょう。

汚れは大きく分けて3タイプ

汚れは大きく分けて3つのタイプに分けられます。水溶性タイプ・油性タイプ・不溶性タイプです。水溶性タイプは、コーヒー・しょうゆやジュースといシミ汚れです。油性タイプは、カレー・ミートソースなどのシミです。不溶性タイプは、泥汚れなどです。

黄ばみがとれない

白いTシャツなどはわきの下のところなど、黄ばみになってなかなか落ちないこともあります。黄ばみは汗や皮脂の汚れで一度洗濯してもなかなか落ちません。色物・柄物の衣類であれば酸素系漂白剤、白い無地の衣類であれば塩素系漂白剤を40~50度のお湯につけておきましょう。(30分程度)そして洗濯しなおしてみましょう。

Yシャツ・Tシャツの首まわりの汚れ

Yシャツ・Tシャツなどの黄ばんだ汚れはなかなか洗濯しても落ちません。そこで、粉末洗剤をぬるま湯で溶かして(または酸素系漂白剤)汚れ部分に塗り込み、歯ブラシでやさしくたたき洗いします。

靴下などの頑固なドロ汚れ

靴下などの頑固な泥汚れは、そのまま洗濯機で洗っても落ちません。まずは、ドライヤーなどで乾燥させ乾いた泥をできるだけ落とし、洗濯用石けんをしみ込ませ歯ブラシなどでたたき洗いし泥を抜く感じで落としましょう。また、つけ置きするのも有効です。まず、大まかにドロの汚れをはたき落としましょう。次におけにぬるま湯と酸素系漂白剤を溶かし、そこにドロ汚れの衣類をつけ置きします。(1~2時間程度)どちらも、最後に他の衣類と一緒に洗濯機で洗います。

しょうゆ・コーヒーのシミ

衣類についたしょうゆ・コーヒーのシミは、時間がたってなければ、食器用洗剤をシミの部分にしみ込ませ、歯ブラシなどでやさしくたたき洗いし、汚れを浮かせて落とします。時間がたってしまっているなら、液体の酸素系漂白剤をそこの部分にだけしみ込ませます。そして、スチームアイロンの蒸気をゆっくり当てシミを浮かせてから、中性洗剤で洗っていきましょう。

色うつりしてしまった

色うつりしてしまったら、早めの処理が重要なポイントです。もし洗濯してすぐに気づいたら、すぐに対処することをオススメします。色物・柄物であれば酸素系漂白剤に白の無地であれば塩素系漂白剤で40~50度のお湯につけておき再度洗濯します。

ニット類など服が縮んでしまった

洗濯して縮んでしまった衣類は、おしゃれ着用の洗剤をぬるま湯に溶かして30分ほどつけておきましょう。そして、元の大きさになるようにやさしく伸ばしていきます。伸びすぎてしまった部分にはアイロンのスチームを当てて形を整えていきましょう。

まとめ

洗濯は素材・洗剤・洗い方などいくつも種類がありますが、一度、基本を覚えていれば大きな失敗はなくなります。また、高価なものや大切な衣類であればクリーニングに出す選択肢もあります。ほぼ毎日行う家事ですので、衣類の知識・洗剤の知識・洗濯方法・を学び暮らしを豊かにしていきましょう。きれいな洗い立ての衣類は日常を快適な気持ちにさせてくれます。

みなさんが幸せな洗濯ライフが送れるように願っています。